気をつけて行けば怖くない
KEY TAKEAWAYS
- 株価指数は全般的に上昇トレンド。
- ドル円はトレンド転換のサイン。
- ビットコインは200EMAラインの下で停滞。
みなさん、こんにちは!
7月25〜29日の米国マーケットの振り返りをしながら、チャート分析をお届けします。
FOMCカンファレンスは期待どおりの利上げと、経済が減速している現状の認識と利上げ収束時期の言及があったことで、株価指数の追い風になったように見えます。GDP速報値はマイナスの数字でしたが、多くの方が信じているのとは違って、二四半期連続でGDP成長率がマイナスになることはリセッションの判定基準ではないそうなので、パウエル議長の言うように他のデータを並べるとリセッションと判定されないのかもしれません。
(社会情勢の関係から極力リセッション判定しない気もしますし、パンデミックからのリカバリーも十分していないので、2020年から経済が減速したままなのが現状ではないかと思います)
リセッションにならないと言うことは原油価格が上昇する材料になるので、原油価格の動きは要チェックのように思います。最悪の場合、原油価格が上昇しインフレーションが下がらず、利上げが収束できないので来年には本格的にリセッション状態が深刻化する、というパターンになるかもしれません。
いまは、9月までにインフレーションが収束し始めるサインを見せることと、9月のFOMCで利上げ収束時期が言及されるのを期待して、マーケットはポジティブなセンチメントになっているように見えます。ベアマーケットを脱するまでにはもう少し時間がかかるように見えるので、気をつけながらトレンドをフォローすると良いかもしれません。
ということで、個別にチャートを見ていきましょう!
世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※)である米国マーケットを分析することで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※)のインサイトを見つけることができればと思っています。
※ 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。
※ マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。
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直近の主な経済データについて
この1週間は以下の経済データが公表されました。
米国 卸売在庫指数 1.9% (専門家予測 1%、前回1.8%)
米国 政策金利 2.5% (専門家予測 2.5%、前回1.75%)
米国 FOMCカンファレンス
米国 GDP成長率Q2速報値 -0.9% (専門家予測 0.4〜0.6%、前回-1.6%)
米国 失業保険申請数 256K (専門家予測 235K〜238K、前回235K)
独国 インフレーション指数7月速報値 7.5% (専門家予測 7.2〜7.3%、前回7.6%)
欧州 GDP成長率Q2速報値 0.7% (専門家予測 0〜0.2%、前回0.5%)
もっとも注目されていたのはFOMCカンファレンスだったと思います。政策金利は予測どおり0.75%の利上げが実施されました。9月にも同様に大きめの利上げが必要という見解を話していましたが、利上げの収束に関しても言及する場面があり、マーケットのセンチメントが前向きになったように見えます。
一方、インフレーションの追い風を作っている原油価格は200EMAラインで反発して少し上昇しています。ここでまた上昇に転じてしまうと、いまマーケットが見込んでいるインフレーションの収束時期=利上げ収束時期がずれるため、また株価指数が下がる要因になります。
今週の主な経済データ
7月27日 米国 卸売在庫指数(専門家予測 1%、前回1.8%)
7月28日 米国 政策金利(専門家予測 2.5%、前回1.75%)
7月28日 米国 FOMCカンファレンス
7月28日 米国 GDP成長率Q2速報値(専門家予測 0.4〜0.6%、前回-1.6%)
7月28日 独国 インフレーション指数7月速報値(専門家予測 7.2〜7.3%、前回7.6%)
7月28日 米国 失業保険申請数(専門家予測 253~255K、前回251K)
7月29日 欧州 GDP成長率Q2速報値(専門家予測 2.8〜3.4%、前回5.4%)
S&P500ボラティリティ指数 VIX(※)
KEY TAKEAWAYS
- 上昇トレンドラインにタッチしているので、反発するかどうか様子見。
※ VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は株価が反発するチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。
S&P500指数ETF SPY(※)
KEY TAKEAWAYS
- 下降トレンドラインまでまだ離れている。
※ S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
ダウ工業平均指数ETF DIA(※)
KEY TAKEAWAYS
- 今週下降トレンドラインをブレイクできたらトレンド転換のサイン。
※ ダウ工業平均は、DIA(Dow Jones Industrial Average)と呼ばれ米国の株価上位30社の平均価格をトラックする指数です。伝統的な会社やファイナンシャル企業の有名な会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
NASDAQ100指数ETF QQQ(※)
KEY TAKEAWAYS
- 下降トレンドラインをブレイクできるかチェック。
※ NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
RUSSEL2000指数ETF IWM(※)
KEY TAKEAWAYS
- いち早く下降トレンドラインをブレイク。
※ RUSSEL2000は、時価総額上位3000社を集めたRUSSEL3000の下から2000社を集めた指数です。この2000社がRUSSEL3000の時価総額の10%を占めていて、米国経済の健康状態を測る目安とされている指数です。米国の中小企業をいっぱい集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
原油ETF USO
KEY TAKEAWAYS
- 下降トレンドラインをブレイクしたらトレンド転換のサイン。
米ドル指数 DXY(※)
KEY TAKEAWAYS- まだ上昇トレンド。
※ DXYは、米ドルと他の主要通貨との価格のバランスを表した指数です。他の通貨は、ユーロ(57.6%)、日本円(13.6%)、イギリスポンド(11.9%)、カナダドル(9.1%)、スウェーデンクローナ(4.2%)、スイスフラン(3.6%)の6つです。
KEY TAKEAWAYS
- まだ上昇トレンド。
ユーロ&米ドル EUR/USD
米ドル&日本円 USD/JPY
KEY TAKEAWAYS
- 過去1か月の上昇を巻き戻す勢い。
- トレンド転換のサイン。
米国10年国債利回り
KEY TAKEAWAYS- 上昇トレンドラインまで戻る勢い。
- 米国10年国債の利回りの変動をチャートにしたもの。
- 政策金利と連動することが多い。
- 上がると米ドルが強くなり、下がると米ドルが弱くなる傾向。
KEY TAKEAWAYS
- 上昇トレンドラインまで戻る勢い。
- 米国10年国債の利回りの変動をチャートにしたもの。
- 政策金利と連動することが多い。
- 上がると米ドルが強くなり、下がると米ドルが弱くなる傾向。
米国10年国債&日本10年国債利回りスプレッド
- 米国10年国債の利回りと日本10年国債の利回りの差をチャートにしたもの。
- 下がると円安、上がると円高の傾向。
- 米国10年国債の利回りと日本10年国債の利回りの差をチャートにしたもの。
- 下がると円安、上がると円高の傾向。
このサイトのコンテンツ紹介
FXモメンタムガイド
為替マーケット(FX)のトレンドを見るためのツールです。主要な通貨の値上がり/値下がりの傾向をトレンドラインにして見ることができます。トレードの参考にご覧ください。
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リスクオンorオフ
マーケットのセンチメントをはかるためのツールです。リスクオンなのかリスクオフなのかを見るために、米国のETFの日次の値動きと週次の値動きと取引ボリュームをバブルチャートにしています。
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投資のお勉強ガイド
これから投資を勉強しようと考えている方のために、投資を勉強していくガイドをまとめています。日本でより多くの人がもっとカジュアルに投資を楽しむようになれば、明るく楽しく過ごす人が増えると思っています。投資に興味を持ち始めた方はぜひご覧ください。
投資のお勉強ガイド(随時更新中)
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英語のトレーニングガイド
日本語はとても美しい言語ですが、世界を理解して活躍していくためには英語を使えることが大きな役に立ちます。テストで良い点を取るためではなく、日常生活で英語を使えるようになって活躍の場を広げられるように、無理しないで英語を身につけていく方法をまとめています。
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