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リスクオンのようでリスクオフ

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KEY TAKEAWAYS 金の価格が大きく下落継続。 ドル指数は上昇継続 。 中小株の指数が少し下がっているので少し警戒。 FOMC議事録は特にサプライズなし。 みなさん、こんにちは! 7月6日の米国マーケットの振り返りをしながら、経済データとチャート分析を お届けします。 FOMC(※1)議事録が公開されましたが、特にサプライズはありませんでした。インフレーション指数が2%に戻るまで金融引き締めを頑なに継続するスタンスが明らかになっています。Q2のGDPがポジティブになっていることや、家計や雇用環境の底堅さが語られていて、利上げを怯む理由はどこにも無いといったメッセージが込められているように見えます。 次回も0.5〜0.75%の利上げを予定していて、バランスシートの縮小(流通通貨量の削減)も予定どおり継続することが話されています 。GDPNow (※2) がマイナスを示してリセッションの可能性が上がっていることから、マーケットは中央銀行のスタンスが緩むことを期待しているように見えますが、家計も雇用環境も底堅いと繰り返しているところを見ると、その期待は儚く消えるかもしれません。 NBERというリセッション (※3) を宣言する機関が判定をする際に、GDPが二四半期連続でマイナスになることは条件ではないため、仮にGDPが二四半期連続でマイナスになったとしても、他の判断基準からリセッションと宣言されず、中央銀行の厳しいスタンスが継続するシナリオがあり得ます。 おそらく、このミックスした状況がリスクオン(グロース株が買われている)のようでリスクオフ(国債や米ドルや日本円など安全資産が買われ、新興国通貨のようなリスクの高い資産が売られている)の状態を作っているような気がします。 ということで、個別にチャートを見ていきましょう! 1.   FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国...

マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 26, 2022

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マーケットレビュー  Daily  : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 26, 2022 はい、みなさんこんにちは! クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。 今回は5月26日のマーケットレビュー をお届けします。 世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※1)である米国マーケットをレビューすることで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※2)のインサイトを提供できればと思っています。 昨晩公表されたされた米国のGDP成長率Q1見積値 (※3) の改訂と 失業申請件数 (※4) は、 期待どおりと期待に反するものが半々でした。いまの株価に織り込んでいる以上の内容は無かったようで、米国マーケットは全体的に上昇しています。 米国中央銀行が少し柔らかいスタンスを見せてマーケットの緊張をほぐしているので、来週金曜の失業率公表まで上昇ムードが続くかも しれません。というわけで各セクターの状況を見てみましょう! 1. 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。 2. マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。 3.  GDP成長率Q1見積値は、GDP(=Gross Domestic Production、国民総生産)の数値を全四半期と比べてどの程度成長したかを表すパーセンテージで、 米国経済統計局(U.S. Bureau of Economic Analysis)から公表されま す。四半期終了後、集計の進み具合に合わせて 毎月 数値のアップデートがあります。Q1は第一四半期を指し、米国では主に1月〜3月を指します。 4. 失業申請件数は、米国ではInitial Jobless Claimsと呼ばれていて、毎週集計されている失業した方の失業保険申請の申告件数で、米国労働局(U.S. Bureau of Labor)から公表されます。この...

マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 25, 2022

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マーケットレビュー  Daily  : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 25, 2022 はい、みなさんこんにちは! クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。 今回は5月25日のマーケットレビュー をお届けします。 世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※1)である米国マーケットをレビューすることで、マクロファクター(※2)のインサイトを提供できればと思っています。 日本時間の深夜に公開された米国中央銀行のFOMC(※3)議事録が投資家の期待どおりの内容だったようで、米国マーケットは全体的に緩和ムードになったようです。米国政策金利の予測も下がる傾向にあります。一方でテクノロジーセクターはまだダメージが深く、船の錨のようにマーケット全体を引き止めているように見えます 。 日本時間の今晩21:30に、米国のGDP成長率Q1予測値 (※4) の改訂と失業申請件数(※5)の公表があります。どちらも専門家の予測の範囲か少し良いくらいであれば 、今週は上昇ムードが強くなるかもしれません。というわけで各セクターの状況を見てみましょう! 1. 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。 2. マクロファクターとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因です。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。 3. FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE(金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。 4. GDP成長率Q1予測値は、四半期ごとに集計されるGDP(=Gross Domestic Production、国民総生産)の数値が全四半期と比べてどの程度成長したかを表すパーセンテージです。Q1は第一四半期を指...

マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 23, 2022

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マーケットレビュー  Daily  : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 23, 2022 はい、みなさんこんにちは! クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。 今回は5月23日のマーケットレビュー をお届けします。 類稀な7週間にも及ぶ連続下落を記録した翌週は少し回復の兆しを見せるように上昇しました。先週金曜と比べると取引ボリュームは半分ほどになっています。今週は各国PMI指数の発表、FOMC議事録の公開、失業申請件数の発表、消費者心理指数の発表があるので、慎重なスタンスがあるように見えます。 ※PMIとは、Purchase Manager's Indexの略で、各国で幅広い産業に対して行われる月次調査の結果出される指数です。米国の場合は、毎月400社のシニアエグゼクティブに、受発注状況、在庫状況、生産状況、サプライヤー状況、雇用状況について調査をとっているようです。 ※FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE( 金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。 リセッション懸念が重くのしかかっている状況ですが、そろそろベアマーケットラリーと呼ばれるカウンタートレンドが発生しそうな状況とも言われています。というわけで各セクターの状況を見てみましょう! VIX    -3.23%  ▼ S&P500のボラティリティ指数VIXは、先週金曜よりやや低い数値ですが、大きな動きはなく高い数値で止まっています 。ここ数日の動きは下がる傾向にあるため、株式指数はこれとは逆に上昇する傾向があります。とはいえ、リセッションの顕在化が進んでいるため、大きなスパイクの前の沈み込みと見て、警戒感は持ち続けたほうが良いように見えます。 ※VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は反発のチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようで...