ベアマーケットは迷うことが多い
KEY TAKEAWAYS
- 株価指数は200EMAラインで停滞。
- ドル指数は上昇継続。
- 金の価格は下落継続。
- インフレーション指数は上昇継続。
みなさん、こんにちは!
7月11〜15日の米国マーケットの振り返りをしながら、チャート分析をお届けします。
インフレーション指数が発表され、またまた最高値を更新して上昇。なかなかピークをつけませんが、内訳を見るとほとんどエネルギー価格の影響なので、原油価格さえ下がればインフレーションが解決しそうだということに期待がされているように見えます。
失業保険申請数が徐々に増加しているので、中央銀行の引き締めが効いていることが見えています。株価指数は200EMAライン近くで停滞しているので、いまは方向性がない状態だと思います。まだまだべマーケットの深いところにいるので、原油価格が下がっていくことを期待しながら見ていきたいと思います。
ということで、個別にチャートを見ていきましょう!
世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※)である米国マーケットを分析することで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※)のインサイトを見つけることができればと思っています。
※ 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。
※ マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。
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直近の主な経済データについて
この1週間は以下の経済データが公表されました。
米国 インフレーション指数 9.1% (専門家予測 8.8%、前回8.6%)
豪州 失業率 3.5% (専門家予測 3.9%、前回3.9%)
加国 政策金利 2.5% (専門家予測 2.25%、前回1.5%)
米国 失業保険申請数 244K (専門家予測 235K〜238K、前回235K)
米国 小売売上指数 1.0% (専門家予測 0.5〜0.8%、前回-0.3%)
インフレーション指数は予測を上回る9.1%が発表されました。近年の最高値を更新していて、まだおさまる気配を見せていません。上の表はインフレーション指数の内訳を表したものです。簡単に見方を説明すると、一番左が項目、一番右が最新のインフレーション指数で単位は%です。一番右上の9.1というのが今回のヘッドラインのインフレーション指数になります。そして右から2番目は前月からの変動を表しています。
特に大きく上昇しているのがエネルギー価格です。他は微増を続けていますが、大きな変動はないため、エネルギー価格が下がればインフレーションが落ち着いてくるという見方ができると思います。その逆も然りなので、エネルギー価格の動きは要チェックです。
上のチャートは失業保険申請数の推移を表していて、実線が平均で破線がその週の数値を表しています。上の段が新規申請数で下の段が既存の受給者数になります。どちらも緩やかに上昇カーブを描き始めているのため、こちらも注意が必要となります。米国に限らず経済社会を構成している大多数の企業は中小企業で、日頃メディアで報道されないところで経営を縮小したり破綻するところが増えると失業保険申請数が上がっていきます。
この数値が大きく上がっていくと失業率が急激に上がる状態になり、投資家のセンチメントもさらに下がります。現時点では原油価格が下がりさえすればインフレーションが抑制されそうなので、原油価格が下がれば中央銀行の引き締め政策も早めに緩む可能性があるように見えます。
今週の主な経済データ
7月19日 英国 失業率(専門家予測 3.8%、前回3.8%)
7月20日 英国 インフレーション指数 6月(専門家予測 9.2〜9.5%、前回9.1%)
7月20日 加国 インフレーション指数 6月(専門家予測 8.0〜8.3%、前回7.7%)
7月21日 日本 政策金利(専門家予測 -0.1%、前回-0.1%)
7月21日 米国 失業保険申請数(専門家予測 240K〜245K、前回244K)
7月21日 南ア 政策金利(専門家予測 5.25%、前回4.75%)
7月22日 欧米 製造景気指数(PMI)
S&P500ボラティリティ指数 VIX(※)
KEY TAKEAWAYS
- 上昇トレンドラインに向かっている。
- まだ警戒した方が良い数値。
※ VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は株価が反発するチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。
S&P500指数ETF SPY(※)
KEY TAKEAWAYS
- トレンドラインと200EMAラインの間にいるので、どちらかを抜けるまで方向が定まらない。
※ S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
ダウ工業平均指数ETF DIA(※)
KEY TAKEAWAYS
- トレンドラインか200EMAラインをブレイクするまで様子見。
※ ダウ工業平均は、DIA(Dow Jones Industrial Average)と呼ばれ米国の株価上位30社の平均価格をトラックする指数です。伝統的な会社やファイナンシャル企業の有名な会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
NASDAQ100指数ETF QQQ(※)
KEY TAKEAWAYS
- 200EMAラインから離れられるか様子見。
※ NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
RUSSEL2000指数ETF IWM(※)
KEY TAKEAWAYS
- トレンドラインが近いので様子見。
※ RUSSEL2000は、時価総額上位3000社を集めたRUSSEL3000の下から2000社を集めた指数です。この2000社がRUSSEL3000の時価総額の10%を占めていて、米国経済の健康状態を測る目安とされている指数です。米国の中小企業をいっぱい集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
米ドル指数 DXY(※)
KEY TAKEAWAYS- 強い勢いが継続。
※ DXYは、米ドルと他の主要通貨との価格のバランスを表した指数です。他の通貨は、ユーロ(57.6%)、日本円(13.6%)、イギリスポンド(11.9%)、カナダドル(9.1%)、スウェーデンクローナ(4.2%)、スイスフラン(3.6%)の6つです。
KEY TAKEAWAYS
- 強い勢いが継続。
ユーロ&米ドル EUR/USD
米ドル&日本円 USD/JPY
KEY TAKEAWAYS
- トレンドラインで反転するかどうか様子見。
米国10年国債利回り
KEY TAKEAWAYS- トレンドラインをブレイクするかどうか様子見。
- 米国10年国債の利回りの変動をチャートにしたもの。
- 政策金利と連動することが多い。
- 上がると米ドルが強くなり、下がると米ドルが弱くなる傾向。
KEY TAKEAWAYS
- トレンドラインをブレイクするかどうか様子見。
- 米国10年国債の利回りの変動をチャートにしたもの。
- 政策金利と連動することが多い。
- 上がると米ドルが強くなり、下がると米ドルが弱くなる傾向。
米国10年国債&日本10年国債利回りスプレッド
- 米国10年国債の利回りと日本10年国債の利回りの差をチャートにしたもの。
- 下がると円安、上がると円高の傾向。
- 米国10年国債の利回りと日本10年国債の利回りの差をチャートにしたもの。
- 下がると円安、上がると円高の傾向。
このサイトのコンテンツ紹介
FXモメンタムガイド
為替マーケット(FX)のトレンドを見るためのツールです。主要な通貨の値上がり/値下がりの傾向をトレンドラインにして見ることができます。トレードの参考にご覧ください。
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リスクオンorオフ
マーケットのセンチメントをはかるためのツールです。リスクオンなのかリスクオフなのかを見るために、米国のETFの日次の値動きと週次の値動きと取引ボリュームをバブルチャートにしています。
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投資のお勉強ガイド
これから投資を勉強しようと考えている方のために、投資を勉強していくガイドをまとめています。日本でより多くの人がもっとカジュアルに投資を楽しむようになれば、明るく楽しく過ごす人が増えると思っています。投資に興味を持ち始めた方はぜひご覧ください。
投資のお勉強ガイド(随時更新中)
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英語のトレーニングガイド
日本語はとても美しい言語ですが、世界を理解して活躍していくためには英語を使えることが大きな役に立ちます。テストで良い点を取るためではなく、日常生活で英語を使えるようになって活躍の場を広げられるように、無理しないで英語を身につけていく方法をまとめています。
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