マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 26, 2022
マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 26, 2022
はい、みなさんこんにちは!
クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。
今回は5月26日のマーケットレビューをお届けします。
世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※1)である米国マーケットをレビューすることで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※2)のインサイトを提供できればと思っています。
昨晩公表されたされた米国のGDP成長率Q1見積値(※3)の改訂と失業申請件数(※4)は、期待どおりと期待に反するものが半々でした。いまの株価に織り込んでいる以上の内容は無かったようで、米国マーケットは全体的に上昇しています。
米国中央銀行が少し柔らかいスタンスを見せてマーケットの緊張をほぐしているので、来週金曜の失業率公表まで上昇ムードが続くかもしれません。というわけで各セクターの状況を見てみましょう!
1. 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。
2. マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。
3. GDP成長率Q1見積値は、GDP(=Gross Domestic Production、国民総生産)の数値を全四半期と比べてどの程度成長したかを表すパーセンテージで、米国経済統計局(U.S. Bureau of Economic Analysis)から公表されます。四半期終了後、集計の進み具合に合わせて毎月数値のアップデートがあります。Q1は第一四半期を指し、米国では主に1月〜3月を指します。
4. 失業申請件数は、米国ではInitial Jobless Claimsと呼ばれていて、毎週集計されている失業した方の失業保険申請の申告件数で、米国労働局(U.S. Bureau of Labor)から公表されます。この数字は失業率に密接に関係していて、300万件を超えてくると失業率が上昇しやすくなります。
直近の主な経済指標について
昨日はGDP成長率Q1見積値の改訂版と失業申請件数の公表がありました。
GDP成長率Q1見積値の改訂版は、-1.5%が公表され、専門家の予測値-1.3〜-1.4%より少し悪い結果でした。ウクライナ戦争に追い打ちをかけられているインフレーション問題の影響で悪い予測はされていたので、大きなショックは無かったように見えます。
失業申請件数は、210Kが公表され、専門家が予測していた215K〜221Kより少し良く、先月より少ないので、雇用環境の急激なクラッシュが起きていないと捉えて若干緊張感がほぐれているようです。
この2つの発表を受けて、リセッションは遠ざかっていないけれど思ったより急激には進行していない、という風に解釈されているように見えます。少しの間は楽観ムードで株価も上昇しやすい環境にありそうです。
本日は21:30に、米国の個人収支の指標(※5)と卸売在庫指数(※6)と消費者センチメント指数(※)の公表があります。どれも前月との比較で出せれる数値がメインの指標で、前月より少し低い数値が専門家の予測になっています。先日のCOSTCOの業績が良かったことで思ったより悪くない状況と捉えているところもあるため、卸売在庫指数は少し気になりますが、予測より多少悪くてもマーケットを大きく動かすインパクトは無さそうに見えます。
次の大きなチェックポイントは6月3日に発表される失業率の数字ではないかと思います。
5. 個人収支の指標は、個人の支出と収入を前月と比べて一般消費者の経済状況を測る数値で、米国経済統計局(U.S. Bureau of Economic Analysis)から公表されます。
6. 卸売在庫指数は、小売商品の卸在庫の増減を前月と比較し一般消費者の購買状況を測る指標で、米国集計局(U.S. Census Bureau)から公表されます。
S&P500ボラティリティ指数 VIX -3.07% ▼
S&P500のボラティリティ指数VIX(※7)は、もう一段下がりました。下がっていますが大きく動いていないため、リスクヘッジを維持している人が多いことを示していると思います。数値はまだ高いため、大きな変動が起こりやすい状況は変わっていません。25以下になれば株価の上昇トレンドが強くなると思いますが、いまはまだ下がりやすい状況にあります。
7. VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は反発のチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。
S&P500指数ETF SPY +2.00% △
S&P500指数(※8)をトラックするETF SPYは、長めのローソク足で勢いある感じでフィボナッチ(※9)-23.6%ラインの上まで上昇しました。10EMA(※10)ラインの上に出ているので、短期的に下落トレンドを抜けたように見えます。いまの価格から$412までの範囲は今月上旬にギャップ(※11)が作られているため、やや強めのレジスタンスライン(※12)が存在するように見えます。来週金曜までは大きな経済指標の公表が無いので、今週フィボナッチ-23.6%ラインの上を維持できれば、しばらく上昇トレンドが続きそうです。
8. S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
9. フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。
8. S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
9. フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。
10. 10EMAは、ローソク足10本分の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。トレンドのサポートラインとして機能することが多いため、チャート分析でよく使われています。画像の中ではイエローのラインが10EMAにあたります。
11. ギャップは、前日のローソク足と当日のローソク足に開きがあることをさします。テクニカル指標で指値を検討する際にギャップの中に設定されにくいため、ギャップの上か下かで値動きに大きな影響を与えると考えられます。
12. レジスタンスラインは、値動きの波が跳ね返りやすい上限の価格です。過去の値動きで山や谷になっているところと重なることが多く、逆方向の指し値注文が入りやすいところと見られます。
ダウ工業指数ETF DIA +1.61% △
Dow Jones Industrial Average(※13)をトラックするETF DIAは、4日連続で勢いよく上昇しています。取引ボリューム(※14)はとても小さいので、フィボナッチ0%ラインの上を維持できるかどうかが重要に見えます。いまの価格は強めのレジスタンスラインにあたっているので、少し跳ね返されるかもしれません。今日の取引時間でフィボナッチ0%ラインの上を維持できたらたら、来週も上昇トレンドが続くように見えます。
13. Dow Jones Industrial Averageは、米国の株価を重視して重み付けした上位30社の価格をトラックする指数です。伝統的な会社やファイナンシャル企業の有名な会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
14. 取引ボリュームは、売買の金額の大きさを表していて、見ている時間軸での取引ニーズの大きさを表しています。上の画像の中ではチャートの背景に表示されている棒グラフがボリュームを表しています。
NASDAQ100指数ETF QQQ +2.77% △
15. NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
RUSSEL2000指数ETF IWM +2.23% △
RUSSEL2000指数(※16)をトラックするETF IWMは、勢いよく上昇しています。先週の高値の位置で止まっていて、レジスタンンスラインにあたっているようです。ここで跳ね返されても10EMAラインにサポートされれば、上昇トレンドが継続するように見えます。
16. RUSSEL2000は、時価総額上位3000社を集めたRUSSEL3000の下から2000社を集めた指数です。この2000社がRUSSEL3000の時価総額の10%を占めていて、米国の経済状況を測る目安とされている指数です。米国の中小企業をいっぱい集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
日本株式ETF EWJ +0.78% △
17. EWJは日本株式の時価総額の大きい順に上から263社を保有しています。
18. 50EMAは、ローソク足50本分の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。日足の場合はおよそ1四半期の平均を表し、週足ではおよそ1年の平均を表すため、チャート分析でよく使われています。画像の中では淡いオレンジのラインが50EMAにあたります。
ビットコイン米ドルレート BTC/USD
ビットコインの米ドル価格BTC/USDのレートは、特に価格の動きはなく、52週安値ラインと10EMAラインに挟まれるようにだんだん値動きの幅が縮小しています。ボリンジャーバンド(※19)の幅が狭くなってきているので、次に大きく動く可能性が高くなってきているようです。長期的にはお買い得エリアに入っているので、毎月少しずつ買うのに良い時期と思います。
19. ボリンジャーバンドは、チャート分析に使われるテクニカル指標のひとつで、移動平均と標準偏差の組み合わせでできています。指定期間の標準偏差を用いて値動きの可能性をラインで表示し、移動平均を挟んで上下に帯のように表示されます。変動可能性が大きい時は幅が広がり、小さい時は狭くなります。狭くなった後は次に大きく動く可能性が高くなります。
19. ボリンジャーバンドは、チャート分析に使われるテクニカル指標のひとつで、移動平均と標準偏差の組み合わせでできています。指定期間の標準偏差を用いて値動きの可能性をラインで表示し、移動平均を挟んで上下に帯のように表示されます。変動可能性が大きい時は幅が広がり、小さい時は狭くなります。狭くなった後は次に大きく動く可能性が高くなります。








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