マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 23, 2022

マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 23, 2022


はい、みなさんこんにちは!
クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。
今回は5月23日のマーケットレビューをお届けします。

類稀な7週間にも及ぶ連続下落を記録した翌週は少し回復の兆しを見せるように上昇しました。先週金曜と比べると取引ボリュームは半分ほどになっています。今週は各国PMI指数の発表、FOMC議事録の公開、失業申請件数の発表、消費者心理指数の発表があるので、慎重なスタンスがあるように見えます。
※PMIとは、Purchase Manager's Indexの略で、各国で幅広い産業に対して行われる月次調査の結果出される指数です。米国の場合は、毎月400社のシニアエグゼクティブに、受発注状況、在庫状況、生産状況、サプライヤー状況、雇用状況について調査をとっているようです。
※FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE(金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。

リセッション懸念が重くのしかかっている状況ですが、そろそろベアマーケットラリーと呼ばれるカウンタートレンドが発生しそうな状況とも言われています。というわけで各セクターの状況を見てみましょう!



VIX  -3.23%  ▼


S&P500のボラティリティ指数VIXは、先週金曜よりやや低い数値ですが、大きな動きはなく高い数値で止まっています。ここ数日の動きは下がる傾向にあるため、株式指数はこれとは逆に上昇する傾向があります。とはいえ、リセッションの顕在化が進んでいるため、大きなスパイクの前の沈み込みと見て、警戒感は持ち続けたほうが良いように見えます。
※VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は反発のチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。



SPY   +1.95%  


S&P500指数をトラックするETF SPYは、先週金曜からやや大きめに上昇しました。取引ボリュームは半分ほどなので、今週のいろいろな経済関連情報の発表を前にして様子見の状態に見えます。チャートはちょうど10EMAラインに到達していて、フィボナッチ-23.6%ラインに近づきました。ここで跳ね返されずに上に突破できたら、フィボナッチ0%ラインに向かってカウンタートレンドラリーが発生しそうです。

※10EMAは、ローソク足10本分の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。トレンドのサポートラインとして機能することが多いため、チャート分析でよく使われています。

※フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。


DIA   +2.05%  


Dow Jones Industrial AverageをトラックするETF DIAは、先週の大きな下落からの反発の勢いが強く、大きく上昇しました。取引ボリュームは少ないので、楽観的になりすぎないほうが良さそうです。また、10EMAラインにタッチしているので、ここで跳ね返されずに突破できればフィボナッチ0%ラインに向かって上昇できそうです。つぎに50EMAラインが大きなレジスタンスラインになりそうなので、0%ラインを抜けたとしたら少し警戒感を強めたほうが良さそうです
※50EMAは、ローソク足50本分の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。一つ上の期間のローソク足の10EMAに相当するラインとなり、少し長い期間のトレンドのサポートラインとして機能することが多いため、チャート分析でよく使われています。日足の50EMAは週足の10EMAにあたります。



QQQ    +1.66%  


NASDAQ100指数をトラックするETF QQQは、他よりも控え目に上昇しました。取引ボリュームも低めなので、カウンタートレンドが生まれるかどうかまだ分からないように見えます。すぐ上にフィボナッチ-23.6%ラインがあるので、これを抜けられないとさらに下降トレンドが継続するように見えます。取引時間終了後に公表されたSnap社のQ2業績に対する悲観的なコメントによりマーケット全体的に大きく下がり、月曜の上昇をほとんど巻き戻しているので、今週後半まで上昇できないかもしれません。


IWM    +1.21%  

RUSSEL2000指数をトラックするETF IWMは、先週より少し上昇しています。取引ボリュームは低めで、値動きの幅も小さいのでほとんど動きがない状態に見えます。他の指数よりも上昇トレンドのような動きをしているので、10EMAラインを上に抜けられればフィボナッチ0%ラインに向かって上昇できそうです。逆に10EMAラインで跳ね返されてフィボナッチ-23.6%ラインの下に落ちると、直近最安値を更新して下がっていきそうです。


EWJ    +0.96%  


日本株式をトラックするETF EWJは、他の指数を牽引するようにさらに上昇しました。取引ボリュームも比較的多めに見えます。一方で、すぐ上に50EMAラインがあるため、やや警戒感はあります。EWJは他の指数と比べると下落期間が長く、昨年9月から8数か月間下落を続けています。
※EWJは日本株式の時価総額の大きい順に上から263社を保有しています。
※フィボナッチリトレースメントのラインを他のチャートと同じ条件で引き直しました。同じ条件とは、下落を始めて最初の明確なリバウンドを始めたローソク足の安値から、下落開始時のローソク足の高値までを0-100%となるようにラインを引くものとなります。


BTC

ビットコインの米ドル価格BTC/USDのレートは、10EMAラインに跳ね返されるように再び52週安値のラインに戻ってきています。(2022年5月24日6:00AM時点)長期的には買いチャンスのサインが点灯しているため、上の画像のグリーンのエリアには買いのオーダーがたくさんあると言われています。ただ、リセッション懸念が拡大するにつれて気が変わって売り始める投資家が出てくるとこのエリアを下に抜ける可能性が高くなるので、買う場合は下がった日、もしくは月に少しずつが良さそうです。このグリーンのエリアを下に抜けた場合は、$20,000も現実的になるそうです。




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