マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 24, 2022

マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 24, 2022


はい、みなさんこんにちは!
クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。
今回は5月24日のマーケットレビューをお届けします。

SNS関連株式の大きな下落が、いまのマーケットのセンシティブな心にはダメージが大きかったようです。また、昨晩発表された住宅マーケット指数が予想より悪かったこともダメージがあったようです。

住宅マーケットのトレンドは株式マーケットのトレンドよりゆっくり流れるようで、株式マーケットの下落を追いかけるように数年かけて下落していくようです。このサイクルが始まったことを受けて、さらにセンチメントが悲観的になっているように見えます。

一方で、米国中央銀行の政策金利の利上げ幅の予測がだいぶ下がってきています。日本時間の本日深夜にFOMC(※1)の議事録が公開されるので、大きなサプライズがなければ、短期的なベアマーケットラリー(※2)のスイッチオンかもしれません。というわけで各セクターの状況を見てみましょう!
1. FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE(金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。
2. ベアマーケットラリーは、長期的な下降トレンドの中で発生する反発トレンドで、短期的に強い勢いで上昇する状況を指します。



VIX  +3.41%  


S&P500のボラティリティ指数VIX(※3)は、昨日よりやや上がっています。大きな動きはありませんが、相変わらず高い数値で止まっています。数値が高いということは、株式マーケットの価格が上がったり下がったり大きく動くことを示しています。最近のWalmart社やSnap社の例のように、予測以上に期待値を下回る業績が公表されると大きく売られて、マーケット全体に影響を与えています。本日深夜に公開されるFOMC議事録や明日晩に発表される米国失業申請件数など、リセッション懸念に影響を与える経済ニュースがトリガーになるように見えます。
3. VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は反発のチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。



SPY   -0.76%  ▼


S&P500指数(※4)をトラックするETF SPYは、取引時間終了後の大きな下落をだいぶ取り戻しましたが、昨日よりやや低いところにいます。取引ボリュームが月曜より少し多いので、下がったところで買っている人が少し増えているように見えます。10EMA(※5)ラインの下にいるので、まだ下落トレンドの中にいますが、安値のサポートラインが強く上昇の勢いを溜めているようにも見えるので、次に長めのローソク足で上昇してフィボナッチ(※6)-23.6%ラインの上に出られたら短期的な上昇トレンドが生まれるかもしれません。

4. S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。

5. 10EMAは、ローソク足10本分の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。トレンドのサポートラインとして機能することが多いため、チャート分析でよく使われています。

6. フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。


DIA   +0.17%  


Dow Jones Industrial Average(※7)をトラックするETF DIAは、取引時間終了後の下落を完全に取り戻してプラスに転じています。ただ、取引ボリュームが少なく、10EMAラインの下で止まっているので、まだ安心できないように見えます。次のローソク足で10EMAラインを超えることができたら、短期の上昇トレンドに期待が持てるかもしれません。
7. Dow Jones Industrial Averageは、米国の株価を重視して重み付けした上位30社の価格をトラックする指数です。伝統的な会社やファイナンシャル企業の有名な会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。



QQQ    -2.13%  ▼


NASDAQ100指数(※8)をトラックするETF QQQは、昨日のダメージが最も大きいセクターなので、昨日の安値あたりで止まっています。昨日より若干ボリュームが増えて、値動きの幅は小さく止まっているので、いまの位置で買っている人が少しだけ増えているかもしれません。サポートラインが強そうなので、またフィボナッチ-23.6%ラインを目指して上がりそうに見えます。コロナバブルで一番成長したセクターなので、縮小時の変動幅も大きく、投資家のセンチメントも一番傷つきやすいように見えます。またちょっとしたことで簡単に直近最安値を更新していくと思います。ただ、テクノロジーセクターの雇用縮小の報道がされても、人員削減の予定はなく、年内は確実に雇用を維持できるという報道が多いため、短期的にはリバウンドが発生する時期が近づいているように思います。
8. NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。


IWM    -1.48%  ▼

RUSSEL2000指数(※9)をトラックするETF IWMは、10EMAラインに跳ね返されるように少し下がりました。フィボナッチ-23.6%ラインの上を維持しているので、次のローソク足で10EMAラインを上に抜けられれば上昇を継続できるように見えます。一方で年末に向けて経済環境の先行きは全く良くないので、上昇できても短期間になるように見えます。

9. RUSSEL2000は、時価総額上位3000社を集めたRUSSEL3000の下から2000社を集めた指数です。この2000社がRUSSEL3000の時価総額の10%を占めていて、米国の経済状況を測る目安とされている指数です。米国の中小企業をいっぱい集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。


EWJ    -0.38%  ▼


日本株式をトラックするETF EWJ(※10)は、ほとんど動かずに昨日よりやや低いところで止まっています。米国テクノロジーセクター下落の影響でセンチメントが下がっていますが、値動きの幅が小さく昨日と特に変わりなしという状況に見えます。5EMAラインと10EMAラインがクロスして上昇トレンドを示していていますが、少し上に離れているのでラインのところまで下がってもおかしくなさそうに見えます。ちょうどフィボナッチのラインに止まっているので、米国マーケットのセンチメントが回復すると上昇を継続するように見えます。
10. EWJは日本株式の時価総額の大きい順に上から263社を保有しています。


BTC


ビットコインの米ドル価格BTC/USDのレートは、ここ2週間ほど52週安値のライン付近に留まっています。10EMAラインと52週安値のラインの間で、下がると買われる、ということが続いているので、$30,000以下の買いニーズが絶えない状況が見えます。取引ボリュームは大して大きくないので、米国マーケットのセンチメントの影響が大きいように見えます。10EMAラインを上に抜けることができたら、少しの間は上昇トレンドが生まれるかもしれません。



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