マーケットレビュー Weekly : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 16-20, 2022

マーケットレビュー Weekly : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 16-20, 2022



はい、みなさんこんにちは!
クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。
今回は5月16日週のマーケットレビューをお届けします。

史上最大のバブルと呼ばれる現在のファイナンシャルマーケットは、昨年末から徐々に下降をはじめて、金曜日にはとうとうベアマーケットと定義される領域まで到達しました。リセッションが噂から徐々に現実味を帯びてきている様子が見えます。リセッションヘッジとして、米国債や日本円や金など景気後退時期に安全とされる投資アセットへのシフトが進んでいるようです。それでは各セクターの値動きを振り返ってみましょう。
※ベアマーケットとは、長期的に下落トレンドが継続する状況を指します。

リセッションが本格化するとさらにこれまでと同じくらい下降する可能性があるため、いまの状況を見ると避けたくなる人が多くいると思われます。その結果が取引ボリュームの低さに表れているように見えます。しかし、長期視点においてはまたとない投資チャンスに間違いありません。これから先の6か月〜12か月間は毎月少しずつバーゲンセール状態の株式アセットに投資していくことで大きなリターンが得られそうです。



VIX  +1.10%  


S&P500のボラティリティ指数VIXは、先週よりやや高い数値で終わりました。EMA(指数平滑移動平均)もMACDも、テクニカル指標は上昇トレンドを示しています。一般消費者のセンチメントや小売の業績を見るとリセッションが始まっているようですが、失業率はまだ上がっていません。なので本格的にリセッションが始まるのはこれから先のため、この先の経済指標の発表でリセッションの現実味が濃くなると、VIXはさらに上昇していくと思われます。
※VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は反発のチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。



SPY   -2.65%  ▼


S&P500指数をトラックするETF SPYは、直近最安値を更新してとうとうベアマーケット領域まで下降しました。200EMAラインに吸い寄せられるように見えます。2000年のテックバブルなど過去の大きな株式市場クラッシュの際には、フィボナッチ-61.8%ラインあたりで一度短期的な反発が見られるので、来週以降は一時的な反発があるかもしれません。ただし、リセッション懸念が払拭されない限り、フィボナッチ0%ラインで跳ね返る可能性が高そうです。来週の26日早朝に発表されるFOMC議事録と、同日夜に発表される週次の失業申請件数、それから27日夜に発表される小売卸在庫指標が予想より良ければ束の間の上昇があるかもしれません。

※200EMAはローソク足200本分の平均値を繋いでラインにして表示しているもので、長期トレンドを見る時によく使われています。現在の価格がこのラインの上にある時は上昇トレンド、下にある時は下降トレンドというように見るのが大まかな見方となります。

※フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標で、主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。

※FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE(金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。


DIA   -2.92%  ▼


Dow Jones Industrial AverageをトラックするETF DIAは、下降の勢いを加速して下がっています。200EMAラインとフィボナッチ-61.8%ラインが近づいてきているので、本格的な下降の前にフィボナッチ0%ラインまで短期的な上昇があるかもしれません。主に小売セクターのダメージが大きな影響を与えているので、27日の米小売卸在庫指標しだいで動きが大きく変わりそうに見えます。



QQQ    -3.84%  ▼


NASDAQ100指数をトラックするETF QQQは、直近最安値を更新して加速的に下降しています。今週は特にボリュームが少なく、下降がおさまるのを待っている人が多いように見えます。もう少し下に200EMAラインとフィボナッチ-61.8%ラインがあるので、もうすぐ短期的な上昇があるかもしれません。


IWM    -0.81%  ▼

RUSSEL2000指数をトラックするETF IWMは、200EMAラインとフィボナッチ-23.6%ラインの間にいます。他の指数と比べると下降の勢いがマイルドですが、取引ボリュームがここ一か月ほどとても低く、下向きの引力が強そうに見えます。フィボナッチ-23.6%と0%ラインの間でレンジに入っても、その後は大きく下がる可能性が高く見えます。

※レンジとはレンジ相場のことで、一定の期間を特定の価格帯の中で上下を繰り返すような動きを指します。2021年は年間を通して、$210〜235の間のレンジ相場となっています。


EWJ    +1.95%  


日本株式をトラックするETF EWJは、全体的に下降している中で少し回復しています。他の指数と比べると200EMAラインを最も大きく下回っているのが理由に見えます。新興市場はリバウンドしている状況もあり、リセッションヘッジとしてのニーズが少し出てきているかもしれません。米国市場との乖離が若干出てきているように見えますが、リセッションが本格化した時に影響が皆無とは思えないため、少し上昇した後に大きく下降する可能性があるように見えます。
※EWJは日本株式の時価総額の大きい順に上から263社を保有しています。


BTC

ビットコインの米ドル価格BTC/USDのレートは、直近最安値を更新して下降していますが、52週安値の上で推移しています。200EMAラインが近く短期的なリバウンドを狙いたい投資家の心理も見えます。ただ、チャンネルラインの真ん中あたりにいることと、現在のマーケットのセンチメントから、配当などのプラス収益を生まないタイプのアセットに分類される仮想通貨はリセッションヘッジとしてのニーズは弱そうなので、大きな上昇トレンドは生まれにくいように見えます。一方で、長期的には割引のきいた購入チャンスの期間に入っているはずなので、毎月少しずつ増やしていくのが良いと言われています。





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