マーケットレビュー Weekly : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 16-20, 2022
マーケットレビュー Weekly : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - May 16-20, 2022
今回は5月16日週のマーケットレビューをお届けします。
VIX +1.10% △
SPY -2.65% ▼
S&P500指数をトラックするETF SPYは、直近最安値を更新してとうとうベアマーケット領域まで下降しました。200EMAラインに吸い寄せられるように見えます。2000年のテックバブルなど過去の大きな株式市場クラッシュの際には、フィボナッチ-61.8%ラインあたりで一度短期的な反発が見られるので、来週以降は一時的な反発があるかもしれません。ただし、リセッション懸念が払拭されない限り、フィボナッチ0%ラインで跳ね返る可能性が高そうです。来週の26日早朝に発表されるFOMC議事録と、同日夜に発表される週次の失業申請件数、それから27日夜に発表される小売卸在庫指標が予想より良ければ束の間の上昇があるかもしれません。
※200EMAはローソク足200本分の平均値を繋いでラインにして表示しているもので、長期トレンドを見る時によく使われています。現在の価格がこのラインの上にある時は上昇トレンド、下にある時は下降トレンドというように見るのが大まかな見方となります。
※フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標で、主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。
※FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE(金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。
DIA -2.92% ▼
QQQ -3.84% ▼
IWM -0.81% ▼
RUSSEL2000指数をトラックするETF IWMは、200EMAラインとフィボナッチ-23.6%ラインの間にいます。他の指数と比べると下降の勢いがマイルドですが、取引ボリュームがここ一か月ほどとても低く、下向きの引力が強そうに見えます。フィボナッチ-23.6%と0%ラインの間でレンジに入っても、その後は大きく下がる可能性が高く見えます。
※レンジとはレンジ相場のことで、一定の期間を特定の価格帯の中で上下を繰り返すような動きを指します。2021年は年間を通して、$210〜235の間のレンジ相場となっています。
EWJ +1.95% △
BTC
ビットコインの米ドル価格BTC/USDのレートは、直近最安値を更新して下降していますが、52週安値の上で推移しています。200EMAラインが近く短期的なリバウンドを狙いたい投資家の心理も見えます。ただ、チャンネルラインの真ん中あたりにいることと、現在のマーケットのセンチメントから、配当などのプラス収益を生まないタイプのアセットに分類される仮想通貨はリセッションヘッジとしてのニーズは弱そうなので、大きな上昇トレンドは生まれにくいように見えます。一方で、長期的には割引のきいた購入チャンスの期間に入っているはずなので、毎月少しずつ増やしていくのが良いと言われています。








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