株&コモディティ チャート分析:下がりそうなチャートだけど、、、
KEY TAKEAWAYS
- 原油価格が下がった。
- ドイツのインフレーション指数が少し下がった。
- 日本株ETF EWJは下がり続けている。
はい、みなさん、こんにちは!
6月29日のマーケットの経済データとチャート分析をお届けします。
原油価格が一転して下がったため、下降トレンドに戻りそうです。ドイツのインフレーション指数が少し下がっていたので、インフレーションが下がる始めるかもしれない、という期待がありそうです。
一方、株価のチャートは軒並み下がるパターンを形成しているので、今にも落ちていきそうに見えています。ちょうどサポートラインに乗っているようなので、分岐点に立っているような気がします。
今月も米国の中央銀行は0.5〜0.75%の利上げを予定しているので、まだまだベアマーケットは続きそうですが、一時的なリラックスムードはまだ消え去っていないかもしれません。
ということで、個別にチャートを見ていきましょう!
世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※1)である米国マーケットを分析することで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※2)のインサイトを見つけることができればと思っています。
1. 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。
2. マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。
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直近の主な経済データについて
この1週間は以下の経済データが公表されました。
独国 インフレーション指数 6月速報値 7.6% (専門家予測 7.9〜8.0%、前回 7.9%)
予測より低く、前回より低い数値。
米国 GDP成長率 Q1最終 -1.6% (専門家予測 -1.5%、前回 6.9%)
これまでの集計値より低く、前回より8.5%減少。
米国 EIA原油備蓄 -2.762M (前回 0.386M)※MはMillion=100万の意。
前回より減少。
ドイツのインフレーションは少し下がっているようです。そして米国のQ1GDPはこれまで公表されてきた数値より低い数値が最終値として公表されました。原油の備蓄が減った代わりにガソリンの備蓄が増えているものの、原油価格も下がっているので、需要の減退を織り込んでいるように見えます。
昨日アップデートされたGDPNowの数値がプラスに転じていたので、ドSの中央銀行を覚悟していた雰囲気もありましたが、今日はとても難解で方向感がないマーケットでした。今日もGDPNowがアップデートされるので、数値をチェックしていきたいと思います。
今晩公表される米国の失業保険申請数が大きく跳ね上がっていなければ、もう一度マーケットは楽観的なムードに戻るかもしれません。ただ、センチメントはとても低いのでちょっとしたことで下がりやすいように見えます。
今週の主な経済データ
6月30日 仏国 インフレーション指数 6月速報値(専門家予測5.5〜5.6%、前回5.2%)
6月30日 独国 失業率 6月(専門家予測5.0%、前回5.0%)
6月30日 欧州 失業率 5月(専門家予測6.8%、前回6.8%)
6月30日 米国 失業保険申請数(専門家予測218K〜227K、前回229K)
6月30日 米国 GDPNowアップデート(前回0.3%)
7月1日 欧州 インフレーション指数 6月速報値(専門家予測8.3%、前回8.1%)
S&P500ボラティリティ指数 VIX(※3)
KEY TAKEAWAYS
- 上昇した後、少し下がって終わっているのでトレンドが分かりにくい。
- まだゴールデンラインの下なので、下がる傾向が継続。
- 高い数値なので大きな変動に注意。
3. VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は株価が反発するチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。
S&P500指数ETF SPY(※4)
KEY TAKEAWAYS
- ギャップ(※5)の下で止まっている。
- ギャップを下に抜けると勢いよく下がりそう。
- フィボナッチ(※6)-85.4%ラインで反発する可能性。
4. S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
5. ギャップは、前日のローソク足と当日のローソク足に開きがあることをさします。テクニカル指標で指値を検討する際にギャップの中に設定されにくいため、ギャップの上か下かで値動きに大きな影響を与えると考えられます。
6. フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率を出すと61.8%になります。チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いのが特徴です。
NASDAQ100指数ETF QQQ(※7)
KEY TAKEAWAYS
- サポートラインで止まっている。
- すぐ上に下降トレンドラインがあるので下がる力が強く見える。
7. NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
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為替マーケット(FX)のトレンドを見るためのツールです。主要な通貨の値上がり/値下がりの傾向をトレンドラインにして見ることができます。トレードの参考にご覧ください。
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マーケットのセンチメントをはかるためのツールです。リスクオンなのかリスクオフなのかを見るために、米国のETFの日次の値動きと週次の値動きと取引ボリュームをバブルチャートにしています。
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