マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - June 1, 202
マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - June 1, 2022
はい、みなさんこんにちは!
クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。
今日は6月1日のマーケットレビューをお届けします。
世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※1)である米国マーケットをレビューすることで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※2)のインサイトを見つけることができればと思っています。
専門家が予測しているより経済活動は前進していることから、米国政策金利の利上げ予測(※3)がさらに高い方にシフトして、全体的に守りに入っているような雰囲気があります。先週後半の上昇の勢いが強かったので、少し下がって移動平均線に戻るのは自然な動きだと思います。
ただ、これから先の経済環境に対していろんなところでアラームが鳴っているので、楽観的にはなれない雰囲気は伝わってきます。今日は失業申請の件数、明日は失業率の公表があるので、ひときわ保守的なムードが強くなっていると思われます。ということで、各セクターの状況を見てみましょう!
1. 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。
2. マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。
3. 政策金利利上げ予測は、CME Groupが提供しているFed Watch Toolで表示される将来の金利予測を指します。この予測値は金利の先物価格の推移から計算されているため、投資家の推測値の指標となっています。
Table of Contents
- 直近の主な経済データについて
- S&P500ボラティリティ指数 VIX
- S&P500ETF SPY
- Dow Industrial Average ETF DIA
- NASDAQ100 ETF QQQ
- RUSSEL2000 ETF IWM
- 日本株式ETF EWJ
- ビットコイン米ドルレート BTC/USD
直近の主な経済データについて
昨日は以下の公表がありました。
オーストラリアGDP成長率 4月 +3.3% (専門家予測 +2.7〜+2.9%)
コモディティ価格の高騰に恩恵を受けているためか、専門家の予測より高い数値でした。
ヨーロッパ圏失業率 4月 +6.8% (専門家予測 +6.8%)
専門家予測とぴったりの数値で前月から変わりなしの結果でした。
米国製造業景況指数 5月 56.1 (専門家予測 54.5〜54.8)
専門家予測より高い数値でした。
現在はとても複雑な状況で、経済の状態が予測より良いと中央銀行の金融引き締めが強くなるという見方が増えて、株価を下げる方向に動くようです。一方で一般消費者のセンチメントはとても低いので、悪いニュースでも下がりやすい状況です。今日と明日に失業関係の数値が公表されるので、この数値が一次的に安定しているようであれば、もう少しベアマーケットラリー(※4)が続くかもしれません。5月中に公表された週次の失業申請件数は大げさに上昇していないので、失業率に大きな影響はないとは思いますが、データの更新まで慎重になるのが良いと思います。
今週の主な経済データ発表
6月2日 米国失業申請件数(週次データ)
6月3日 米国失業率5月
4. ベアマーケットラリーは、ベアマーケット(長期間下降トレンドが続く時期のマーケットを指します)の中に発生する上昇トレンドで、短期間のうちに強い勢いで株価が動きます。
S&P500ボラティリティ指数 VIX -1.32% ▼
S&P500のボラティリティ指数VIX(※5)は、下がる傾向は維持していますが、この4日間は横ばいで同じくらいの数値で推移しています。数値としてはまだ高い水準にあり、どちらの方向にも急激に動く可能性のある状態を示しています。そのため、特に短期投資ではポジションを縮小している傾向があるかもしれません。
5. VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は反発のチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。
S&P500指数ETF SPY -0.56% ▼
S&P500指数(※6)をトラックするETF SPYは、50EMA(※7)ラインに跳ね返されてグリーンの帯でマークしたギャップ(※8)の中に戻っています。下は10EMAラインでサポートされているので、まだ先週の上昇トレンドを維持しているように見えます。先週後半の上昇は勢いがとても強く、EMAラインから少し離れていたので、今のように少し戻ってくることは自然なことだと思います。ただ、今は強い下降トレンドの中にいて、基本的には下がりやすい状況なので、あまり上がることに期待しないほうが良いように見えます。
6. S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
7. EMAは、指定した数のローソク足の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。値動きの上限や下限になることが多いため、チャート分析でよく使われています。長い期間の平均値と重なりやすいように、画像の中では5EMA(淡いイエロー)、10EMA(イエロー)、25EMA(淡いオレンジ)、50EMA(オレンジ)、100EMA(淡いレッド)、200EMA(レッド)を表示しています。
7. EMAは、指定した数のローソク足の平均値を直近の数値に重み付けしてラインで表示しているものです。値動きの上限や下限になることが多いため、チャート分析でよく使われています。長い期間の平均値と重なりやすいように、画像の中では5EMA(淡いイエロー)、10EMA(イエロー)、25EMA(淡いオレンジ)、50EMA(オレンジ)、100EMA(淡いレッド)、200EMA(レッド)を表示しています。
8. ギャップは、前日のローソク足と当日のローソク足に開きがあることをさします。テクニカル指標で指値を検討する際にギャップの中に設定されにくいため、ギャップの上か下かで値動きに大きな影響を与えると考えられます。
ダウ工業指数ETF DIA -0.56% ▼
Dow Jones Industrial Average(※9)をトラックするETF DIAは、50EMAに跳ね返されて少し押し戻されています。ちょうどフィボナッチ(※10)0%ラインと重なるところなので、レジスタンスライン(※11)がかなり強いと思います。下は10EMAにサポートされているので、まだ上昇をテストする勢いがあると思いますが、状況的には下がりやすいように見えます。
9. Dow Jones Industrial Averageは、米国の株価を重視して重み付けした上位30社の価格をトラックする指数です。伝統的な会社やファイナンシャル企業の有名な会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
10. フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。
11. レジスタンスラインは、値動きの波が跳ね返りやすい上限の価格です。過去の値動きで山や谷になっているところと重なることが多く、逆方向の指し値注文が入りやすいところと見られます。
NASDAQ100指数ETF QQQ -0.27% ▼
12. NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
RUSSEL2000指数ETF IWM -1.24% ▼
RUSSEL2000指数(※13)をトラックするETF IWMは、先日に続きフィボナッチ0%ラインの下に戻されています。下は10EMAラインにサポートされているので、上昇の勢いは残ってい流ように見えます。とても脆いセクターなので、今日と明日の雇用関係のデータ公表で最も上下すると思われます。
13. RUSSEL2000は、時価総額上位3000社を集めたRUSSEL3000の下から2000社を集めた指数です。この2000社がRUSSEL3000の時価総額の10%を占めていて、米国経済の健康状態を測る目安とされている指数です。米国の中小企業をいっぱい集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。
日本株式ETF EWJ -1.27% ▼
14. EWJは日本株式の時価総額の大きい順に上から263社を保有しています。








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