マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - June 13, 2022

マーケットレビュー Daily : SPY, DIA, QQQ, IWM, EWJ, BTC - June 13, 2022


はい、みなさんこんにちは!
クリエイティブ、テクノロジー、投資ファンのこーじです。

6月13日のマーケットレビューをお届けします。

世界の株式マーケットの方向性を決める世界最大のマーケット(※1)である米国マーケットをレビューすることで、日本の株式マーケットや為替(FX)マーケットの背景で動くマクロトレンド(※2)のインサイトを見つけることができればと思っています。



KEY TAKEAWAYS
  • 全体的に直近最安値を更新して急速に下降中。
  • 取引ボリュームが徐々に増加中。
  • 利上げ上限の予測上昇に連動して、10年国債の利率が急上昇


全体的に先週後半からの下降に勢いをつけて下がっています。今日明日で開催されるFOMCと並行して、マーケットの利上げ上限の予測が上昇しています。それに連動して米国10年国債の利率も急上昇していて、為替マーケット(FX)やその他マーケットに影響を与えているようです。

S&P500が正式にベアマーケット(※3)と呼ばれる領域まで下がっているので、これからさらに下がっていくことが想定されています。VIX指数(※4)も急上昇していますが、過去のデータを見るとまだまだ上昇する余地がありそうです。

ということで、各セクターの状況を見てみましょう!

1. 株式マーケットが運用されている世界の上位100か国の中で最もマーケットの時価総額が大きいのが米国で、全体の40%を占めています。上位5社ほどが日本の株式マーケット全体に相当する大きさです。
2. マクロトレンドとは、株価が上昇したり下降したりするトレンドの背景にあるファンダメンタルな要因がつくる大きな流れです。例えば、通貨の供給量を増やすことが株式マーケットの時価総額を成長させる背景にあるといったものです。
3. ベアマーケットは、長期的に下降トレンドが続く時期を指し、正式には直近の史上最高値から20%以上下がった価格帯まで下がっている状態を指します。
4. VIX指数は、マーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は株価が反発するチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。




Table of Contents

  • 直近の主な経済データについて
  • S&P500ボラティリティ指数 VIX
  • S&P500ETF SPY
  • Dow Industrial Average ETF DIA
  • NASDAQ100 ETF QQQ
  • RUSSEL2000 ETF IWM
  • 日本株式ETF EWJ
  • ビットコイン米ドルレート BTC/USD
  • おまけ




直近の主な経済データについて

今週は以下の経済データが公表されました。


英国月次GDP成長率4月 -0.3% (専門家予測 0〜0.1%)
世界の経済に影響力の大きい英国のGDPがマイナス成長になっていることは、現在のベアマーケットを助長しているように思います。



米国の大手500社の株価をトラックするS&P500指数が正式にべマーケット領域に落ち込み、これから大きなリセッション(※5)が到来するのではないかと不安が大きくなっているようです。加えて、多く報道されているのが英国の経済状況です。エネルギー価格が高騰していることで、日用品の価格が高騰し危機的状況だと言われています。

英国がリセッションになると、ヨーロッパを巻き込んで、世界的な景気低迷に陥ると心配されています。その英国のGDPがマイナス成長になっていることは、いまの時期において不思議はないものの、世界的な景気低迷の心配には燃料を投下していると思われます。本日15:00に公表される英国失業率も要チェックです。この数値が少しでも上がっていると、株価の下落は加速するように見えます。

今週最大のイベント、米国時間の今日明日で行われるFOMC(※6)で政策金利の決定が行われます。もともと0.5%想定されていたところを。0.75%あげる可能性が報道されています。もはやどちらでも大きな問題ではないですが、その後に行われるプレスカンファレンスが注目点になります。最終的に到達する金利の高さと利上げペースの変化が重要になります。株価が織り込むべき金利の上限が見えれば、そこに向かってマーケットが動くと思います。反発のチャンスになることは今のところ考えにくいと思います。


来週の主な経済データ発表
6月14日 英国 失業率4月(専門家予測 3.6%〜3.7%)
6月14日 米国 製造物価指数(PPI) 5月(専門家予測 0.7%〜0.8%)
6月15日 米国 小売売上指数 5月(専門家予測 0.2%〜0.3%)
6月15日 米国 EIA石油備蓄(専門家予測 0.2%〜0.3%)
6月16日 米国 政策金利(専門家予測 1.5%)
6月16日 米国 FOMCプレスカンファレンス
6月16日 豪州 失業率5月(専門家予測 3.8%〜3.9%
6月16日 英国 政策金利(専門家予測 1.25%
6月16日 米国 失業申請件数(専門家予測 215K〜240K)
6月17日 欧州 インフレーション指数(専門家予測 8.1%)


5. リセッションは、景気後退を指し、正式な定義では2四半期連続でGDPがマイナス成長の状態を指します。主な原因はインフレーションを抑制するための中央銀行の政策金利の引き上げが急激なことにより起こることが多いようです。リセッションになると小さな企業が破綻しやすくなり、失業率が加速的に上昇しはじめます。
6. FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、米国中央銀行の金融政策決定会合のような位置付けのものです。この会議で政策金利が決定され、QE(金融緩和)やQT(金融引締め)の計画内容と進行状況が話されます。議事録には公表されていない将来の施策や、現在のマーケットの展望などが含まれるため世界の投資機関が注目しています。




S&P500ボラティリティ指数 VIX


S&P500のボラティリティ指数VIX(※7)は、ギャップ(※8)を作って大きく跳ね上がっています。今年1月から続いている下降トレンドラインまで一気に到達しているので、さらに上に突き抜ける可能性が高く見えます。過去のデータを見ると、中央銀行の急激なスタンスの変化や実際リセッションに入る時には50〜90まで数値が上がっています。50までは現実的にありえそうです。50に到達した時点で金融機関が破綻していなければ、そこから反転することを期待しても良いかもしれません。


TAKEAWAYS
  • ギャップを作って大きくジャンプ。
  • 50までは上がっていくように見える。
  • 50を超えたら反転に期待。


7. VIX指数はマーケットの下落可能性を測る指標として使われています。数値が高いほど下落可能性が高く、大きくスパイクした後は株価が反発するチャンスがあるとされています。長期間の平均値は19.1あたりになるようです。
8. ギャップは、前日のローソク足と当日のローソク足に開きがあることをさします。テクニカル指標で指値を検討する際にギャップの中に設定されにくいため、ギャップの上か下かで値動きに大きな影響を与えると考えられます。





S&P500指数ETF SPY


S&P500指数(※9)をトラックするETF SPYは、目にも留まらぬ速さで下がっています。正式にベアマーケット領域と呼ばれる価格まで下がっています。一瞬でフィボナッチ(※10)-61.8%ラインを下に抜けて、直近最安値を更新しています。ボリンジャーバンド(※11)が狭くなっていたので、下がる勢いがかなり強いと思われます。


TAKEAWAYS
  • 直近最安値を更新。
  • 正式にべマーケット領域に入った。
  • 下がる勢いが強い。


9. S&P500は、世界で一番大きな株式マーケットで米国の時価総額上位500社の価格をトラックしている指数です。
10. フィボナッチとは、フィボナッチリトレースメントの略で、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数の法則性を利用したテクニカル指標です。主にサポート&レジスタンスラインの見極めに使われています。フィボナッチ数列にある任意の数字と前の数字との比率が61.8%にあたり、チャートの動きも61.8%のラインあたりで方向転換することが多いです。
11. ボリンジャーバンドは、チャート分析に使われるテクニカル指標のひとつで、移動平均と標準偏差の組み合わせで構成されています。指定期間の標準偏差を用いて値動きの可能性をラインで表示し、移動平均を挟んで上下に帯のように表示されます。変動可能性が大きい時は幅が広がり、小さい時は狭くなります。狭くなった後は次に大きく動く可能性が高くなります。




ダウ工業指数ETF DIA 


Dow Jones Industrial Average(※12)をトラックするETF DIAは、直近最安値ラインを下に抜けるところまで一気に下がりました。フィボナッチ-61.8%ラインを下に抜けたところにいるので、さらに下を目指すように見えます。取引ボリュームが徐々に上がっているので、下がる勢いがまだ強くなりそうです。


TAKEAWAYS
  • 直近最安値を更新。
  • 下がる勢いが強い。
  • 取引ボリュームが増加傾向。


12. Dow Jones Industrial Averageは、米国の株価を重視して重み付けした上位30社の価格をトラックする指数です。伝統的な会社やファイナンシャル企業の有名な会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。






NASDAQ100指数ETF QQQ


NASDAQ100指数(※13)をトラックするETF QQQは、直近最安値を更新して下がっています。SPYやDIAと違い、フィボナッチ-61.8%ラインまで下がっていないので、さらに下がる余地が大きく残っています。取引ボリュームも5月上旬より少ないので、これからさらに勢いをつけて下がる可能性がありそうです。



TAKEAWAYS
  • 直近最安値を更新。
  • 下がる勢いが加速する可能性。


13. NASDAQ100は、米国NASDAQに上場している会社のファイナンシャル企業を除く時価総額上位100社の価格をトラックする指数です。大きなテック会社を集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。





RUSSEL2000指数ETF IWM

RUSSEL2000指数(※14)をトラックするETF IWMは、他と同じように大きく下がっていますが、直近最安値ラインの上を維持しています。取引ボリュームにまだ伸び代があるので、このラインを下に割るとさらに加速して下がっていくように見えます。


TAKEAWAYS

  • 直近最安値の上を維持。
  • さらに勢いをつけて下がる可能性。


14. RUSSEL2000は、時価総額上位3000社を集めたRUSSEL3000の下から2000社を集めた指数です。この2000社がRUSSEL3000の時価総額の10%を占めていて、米国経済の健康状態を測る目安とされている指数です。米国の中小企業をいっぱい集めた指数と捉えるのが簡単な解釈です。



日本株式ETF EWJ


日本株式をトラックするETF EWJ(※15)は、直近最安値を更新して大きく下がりました。他の指数に先行して動いているようなので、他の指数の取引ボリュームが追いかけるように上がるかもしれません。フィボナッチラインがすぐ下にあるので、ここで反発しなければさらに大きく下がっていくように見えます。


TAKEAWAYS
  • 直近最安値を更新。
  • 取引ボリュームの上昇が他の指数でも増える可能性。

15. EWJは、米国マーケットに上場しているETFで、日本株式の時価総額の上位263社を保有しています。





ビットコイン米ドルレート BTC/USD


ビットコインの米ドル価格BTC/USDのレートは、買いニーズゾーンを大きく下に抜けて下がっています。取引ボリュームがTerraの問題(※16)があった5月上旬と同じくらいあるので、経済見通しのアップデートに伴い買いニーズにポーズがかかっていると思います。52週安値ラインから20%ほど落ちているので、長期的にはかなりお得なレンジに入ってきたように見えます。$20,000に到達したら買うと言っている著名な投資家もいるので、そのターゲットが現実的に見えてきているように思います。


TAKEAWAYS
  • 買いニーズゾーンを下に抜けて大きく下落。
  • 取引ボリュームが5月上旬に匹敵。
  • $20,000と言われる買いのターゲットに接近中。

16. Terraの問題は、LUNAを発行するTerraform Labsが発行したUST(ステーブルコインと呼ばれる特定通貨と1:1の価格を維持することを目的とした仮想通貨)が、5月10日に価格維持機能に破綻を起こし、価値の担保のように紐付けられていたLUNAと一緒にほぼ0に価値を消失させた問題で、Terraform Labsが大量にビットコインを購入してたことから不安による売却が起きた。このことで他のステーブルコインへの不安を煽り、仮想通貨全般に対するセンチメントが低下している。




おまけ


米国10年国債利回りは、一時的にピークをつけていた3.1%を大きく上に突き抜けて上昇しています。これはインフレーションが予測に反して上昇し続けていることを受けて、政策金利の利上げ上限に修正が入っている表れになります。この利率が上がると為替マーケット(FX)で米ドルがさらに強くなります。米ドルが強くなると相対的に他のものの価格は下がります。株価や貴金属や仮想通貨など全般に影響します。



TAKEAWAYS
  • 少し前のピーク3.1%を超えて上昇中。
  • 米国政策金利の利上げ上限に修正が入っている表れ。
  • 為替マーケット(FX)で米ドルが強くなる傾向。







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